発起人の想い

人と人、昔と今を、半纏でつなぐ店。

「半纏たかや」は、半纏のことを気軽に相談できる、親しみやすい専門店でありたいという想いから生まれました。発起人の加藤貴行が、半纏たかやを始めた理由と、半纏づくりに込めている想いをお話しします。

宿組囃子連保存会「狐童連」での演舞
発起人の加藤貴行です!宿組囃子連保存会「狐童連(こどうれん)」での演舞。埼玉県優良文化財保護団体として、地域に受け継がれてきた伝統芸能に、今も携わっています。

祭りとともに育って

地域の祭りで神輿を担ぐ加藤貴行
地域の祭りで神輿を担ぐ様子。子どもの頃から憧れてきた神輿。今も仲間とともに祭りに参加しています。

半纏たかやの発起人、スタジオコンチーゴ株式会社の加藤貴行です。「たかや」という屋号は、私の名前“たかゆき”に由来しています。

私は、生まれた頃から地域の祭りとともに育ち、子どもの頃から半纏を着て祭りに参加してきました。父親が神輿を担ぎ、親戚のおじさんが太鼓を叩く。地域の大人たちが生き生きと祭りに参加する姿を見ながら、「祭りって格好いい」「いつか自分もこの神輿を担ぎたい」と憧れていたことを、今でもよく覚えています。

私にとって祭りは、年に一度の行事というだけではありません。人と人がつながり、世代を越えて受け継がれていく、大切な地域の文化です。

半纏づくりを始めたきっかけ

半纏づくりを始めるきっかけは、私が所属する祭り団体での何気ない会話でした。

昔ながらの染め半纏は、一定の製作数が必要になるため価格が高くなりやすく、新しくつくり替えることが団体にとって大きな負担になる場合があります。そんな話をしていた席で、「スポーツウェアをつくっているなら、半纏もつくれないか」と声をかけられました。

そこで、スポーツブランド事業で培ってきた生産工場とのつながりや、ウェアづくりの経験を生かせば、これまでとは違う半纏づくりの選択肢を提案できるのではないかと考え、最初の一着をつくりました。

新しい選択肢としての半纏づくり

昔ながらの染め半纏が持つ風合いや格好良さを大切にしながら、軽くて乾きやすいポリエステル生地と、細かな柄まで表現できる昇華プリントを取り入れる。そうすることで、価格を抑えながら、デザインの自由度と機能性を兼ね備えた半纏をつくることができます。

祭りでは、暑い時期に長時間半纏を着用し、たくさんの汗をかきます。数日間にわたって開催される祭りもあるため、洗濯後の乾きやすさや、身体への負担が少ない軽さも大切です。半纏たかやでは、綿のような昔ながらの風合いを感じられる生地から、軽さや速乾性を重視した生地まで、用途や好みに合わせて選べる素材をご用意しています。

サイズについても、従来の「小・中・大」といった表記だけではなく、子ども用から大人用まで、自分に合ったものを選びやすい豊富な展開を考えました。さらに、ポケットなどのオプションにも対応し、着る人や団体ごとの使い方に合わせた半纏をおつくりします。

祭りを、次の世代へ

私たちが目指しているのは、昔ながらの半纏に代わるものをつくることではありません。受け継がれてきた半纏の良さを大切にしながら、素材や機能性、価格、デザインの自由度といった新しい選択肢を加えることで、祭りや地域の活動をこれからも続けていけるようにすることです。

半纏を新しくすることが難しいという理由で、長く続いてきた団体や地域の祭りが途絶えてしまうことのないように。日本の大切な文化である祭りを、次の世代へつないでいく力になりたいと考えています。

顔の見える半纏屋でありたい

私には3人の子どもがいます。子どもたちも祭りが大好きで、「半纏たかや」を始めたことを、自分のことのように喜んでくれました。娘は「いつか半纏たかやの路面店で働きたい」と話してくれています。

子どもたちにも、それぞれの形で祭りや半纏に関わり、地域の文化や人とのつながりを受け継いでいってほしい。そして息子には、私が父親の背中を見て憧れたように、いつか神輿を担ぐ喜びを感じてほしいと思っています。子どもたちがこの店の誕生を喜んでくれたことは、半纏たかやを始めてよかったと感じる、大きな理由の一つです。

機械的に商品を販売するのではなく、一人ひとりのお話を聞き、半纏に込めたい想いに向き合いながら、一緒につくり上げていく。人と人とのつながりを大切にする、顔の見える半纏屋でありたい。それが、半纏たかやの原点です。

祭りの半纏を着た大人と子どもたちが、神輿のある神社へ向かう後ろ姿
祭りの日に、子どもたちと。世代をこえて、半纏を受け継いでいきたい。

半纏づくりへの想い

着る人の想いと、地域の伝統を形にする半纏づくり。半纏は、単なるユニフォームではありません。仲間との一体感を生み、祭りやイベントを盛り上げ、会社や店舗、町、団体の個性と歴史を伝えるものです。

新しくつくる半纏には、これから始まる活動への想いがあります。長年受け継がれてきた半纏には、その地域や団体が歩んできた記憶が込められています。半纏たかやでは、決められたテンプレートから選ぶだけではなく、お客様の目的や歴史、半纏に込めたい想いを丁寧に伺いながら、一緒につくり上げます。

伝統を大切にしながら、今の時代に合った素材、デザイン、機能性を取り入れる。着る人の心に残り、これから先も長く受け継がれていく半纏をお届けします。

半纏のこと、まずは気軽にお話しください

新しい半纏も、昔の半纏の復刻も、まだ形になっていない相談も歓迎です。一人ひとりの想いに向き合いながら、一緒につくり上げていきます。