デザイン例

半纏のデザインは、地色・紋・文字・柄の組み合わせで決まります。

このページでは、半纏のどこに何を入れられるのか、地色や柄によって印象がどう変わるのかを、制作イメージを並べながらご説明します。デザインが決まっていない段階でも、ここを見ながらご相談いただけます。

フルカラーのグラデーションと和柄を組み合わせたオリジナル半纏の展開図
色数に制限がないため、和柄からフルカラーまで組み合わせられます。(制作イメージ)

半纏のどこに、何を入れられるか

半纏は入れる場所ごとに役割が決まっています。まずはこの4か所を押さえると、デザインの相談がぐっと進みます。

背(せ)
いちばん目立つ場所です。団体名、紋、屋号、ロゴなど、その半纏の「名乗り」にあたるものを入れます
衿(えり)
前衿には団体名や屋号、役職名、個人名などを横書きで入れられ、左右で内容を変えることもできます。
後ろ襟には紋章も入れられます。
袖(そで)
柄や線を入れて全体を引き締めます。無地のままにして、背と衿を目立たせる作り方もあります
腰・裾
波、雲、青海波などの柄を回します。ここに柄が入ると、動いたときの見え方が大きく変わります
背に丸紋、衿に屋号文字を入れた紺地の印半纏の前面と背面
背に紋、衿に屋号。もっとも基本的な構成です。(制作イメージ)
半纏の背面と衿元に入れた団体名と個人名の拡大図
衿には個人名も入れられます。(制作イメージ)

地色で印象が変わります

同じ紋・同じ文字でも、地色が変われば見え方は大きく変わります。地色による追加料金はありません。

黒地の半纏の前身頃と後身頃を平置きにした展開図。背に金の大きな紋、衿に白抜きの文字
黒地に金。引き締まって、役職者の半纏にも向きます。(制作イメージ)
朱赤地の半纏の前身頃と後身頃を平置きにした展開図。背に白抜きの大きな紋、裾に金の波柄
朱赤地。遠くからでも目を引き、祭りの場で映えます。(制作イメージ)
白地の半纏の前身頃と後身頃を平置きにした展開図。背に朱と藍のフルカラーの図柄
白地。図柄の色をそのまま見せたいときに選ばれます。(制作イメージ)
紫地の半纏の前身頃と後身頃を平置きにした展開図。濃紫から淡紫へのグラデーションと背の銀の紋
紫地のグラデーション。版を使わない製法だから表現できます。(制作イメージ)

柄の入れ方は3通りあります

柄をどこまで入れるかで、半纏の性格が決まります。色数を増やしても料金は変わらないため、柄の量は予算ではなく好みで決められます。

1_ 無地に背紋だけ

柄を入れず、背の紋と衿の文字だけで構成します。もっとも落ち着いた見え方で、どんな場面にも合わせやすい作り方です。

2_ 背と裾に柄を回す

背に大きな紋を据え、裾や袖に波・雲・格子などの柄を回します。動いたときに柄が見えるので、担ぐ・踊るといった場面に向きます。

3_ 全体に総柄

青海波、麻の葉、七宝などの和柄や、オリジナルのイラストを全面に配します。1着だけで完結する華やかさが出ます。

濃紺の無地の半纏の前身頃と後身頃を平置きにした展開図。背に小さな白の紋だけを配した簡素な構成
無地に背紋だけ。(制作イメージ)
紺地に白抜きの大きな紋を配した半纏の後身頃の平置き図。裾に波と雲の柄
背紋+裾に柄を回した構成。(制作イメージ)
青海波・麻の葉・七宝などの和柄見本と、総柄の半纏1着を平置きにした構図
和柄を全面に配した総柄。(制作イメージ)

文字と紋の入れ方

文字は書体によって印象が変わります。江戸文字のような太く力強い書体もあれば、読みやすさを優先した書体もあります。どちらが合うかは、団体の性格と、遠くから読ませたいかどうかで決まります。

  • 全着に共通で入る文字(団体名・屋号・地区名)は、デザインの一部として基本料金に含まれます
  • 1着ごとに違う文字(個人名・背番号・役職名)は、プリントで1着+500円+税、刺繍で1着+1,000円+税です
  • 手元にロゴや紋のデータがない場合は、写真や現物からトレース・描き起こしができます(10,000円+税から)

紋や文字は、大きく入れるほど遠くから読めますが、細かい線は小さくすると潰れます。元の意匠を保ったまま、着たときに読める大きさへ整えるところまで、こちらで調整します。

昔の半纏を写し取るデザイン

受け継いできた半纏を新しくつくり直す場合は、現物・写真・集合写真などの資料から、文字・紋・柄・配色・配置を写し取ります。元の印象を大切にした復刻も、文字を読みやすく整えるリニューアルも、どちらも相談できます。

紺地の半纏の後身頃の平置き図。馬簾の下がった纏を白と金で大きく図案化して配した構成
組の纏を図案化して背に据えた例。(制作イメージ)
生成り地の半纏の後身頃の平置き図。鶴と亀、宝船、荒波を朱と藍で配した万祝の図案
万祝の意匠を昇華プリントで表現した例。(制作イメージ)

デザインは絵型で確認していただきます

ご相談の内容をもとに、半纏の前面・背面・衿・袖を平面に展開した「絵型(えがた)」をお出しします。実際に縫い上がる前に、この絵型で色・文字・配置を確認していただきます。

ご相談・お見積り

用途、枚数、使用予定日、手元にある資料を伺います。この段階で概算をお出しします。

制作着手金のお預かり

30,000円+税をお預かりしてデザイン制作に入ります。本発注となった場合は商品代金へ全額充当します。

絵型のご提示

前面・背面・衿・袖を展開した図で、色・文字・配置をご確認いただきます。

修正・確定

気になる点を伺って調整します。内容が固まったら本発注です。

掲載している画像について

このページに掲載している半纏の画像は、デザインの考え方をご説明するための制作イメージです。実際に納品した半纏の写真ではありません。お客様の団体名・紋・ロゴが入った実物のデザインは、ご相談の中で個別にお見せしています。

デザインが決まっていない段階から、ご相談ください

入れたい文字、手元にあるロゴや写真、好きな色、参考にしたい半纏など、断片的な情報からデザインを組み立てます。まずは分かる範囲でお知らせください。